厚木が今年最も輝いた2日間「第79回あつぎ鮎まつり」を徹底解説!

言わずと知れた厚木最大級の風物詩、「あつぎ鮎まつり」。
本厚木の周辺一帯が歩行者天国と化し、あらゆる場所で出店やイベントが開催!さらに夜になると、約1万発の打ち上げ花火が夜空を照らし、市街が底しれぬ歓声に包まれました。

語るに語り尽くせぬ鮎まつりの全貌を、今回は徹底的に調査しました!

本厚木徒歩0分。街全部が開催地!

《出典》あつぎ鮎まつりのチラシ

「市制70周年記念第79回あつぎ鮎まつり」は本厚木の繁華街一帯を開催地とした厚木市最大級の花火大会です。2025年度の開催日程は、8月2日(土)3日(日)の2日間でした。

各種イベント情報はこちら。1日で周るのが難しいくらいに見どころ盛りだくさんです。

繁華街が鮎まつり1色に。もはやいつもの面影はない!

時刻は14時。厚木なかちょう大通りや厚木一番街はすでに歩行者天国と化していました。
街中に屋台がずらりと並ぶ風景はいつもの見慣れた厚木と違い、新しい場所に来たような新鮮味を感じます。

鮎まつりと呼応するかのように、会場内の飲食店は特別出店を開始。普通のお祭り屋台では見られない食べ物を多く取り揃えていました。お祭り観光と一緒に本厚木周辺のグルメめぐりが楽しめちゃいます。

私が見た中で最も行列が絶えなかったのが、「レンブラントホテル厚木」のステーキ販売。食べ物屋台は数あれど、一流シェフ手作りの高級料理を食べられるのはここだけです!

アミューあつぎの隣にある、市民におなじみのスーパー「オーケー 本厚木店」の惣菜売場は、いつも以上の大量陳列でした。焼きそばや焼き鳥、枝豆などラインナップは屋台を意識したものばかり。

「BOOKOFF PLUS アミューあつぎ店」では、ホビーやトレカの特別販売を実施。おもちゃの詰め放題や、景品がBOOKOFF割引券のスマートボールの実施など、若年層を中心に客を集めていました。

カブトムシやクワガタの販売もありました。買う気がなくてもつい寄ってしまいがち。童心が隠しきれませんでした。

一方でイベントも充実しています。パフォーマー「SEOPPI」によるショーが、厚木なかちょう大通りでおこなわれていました。
滑らかな動きのジャグリングと、目隠しでカップを巧みに操るスポーツスタッキングの腕前が持ち味です。多くの観客を魅了しました。

ときにミスしても周りを和ませるトーク力と活力が人気の秘訣でしょうか。見ていて応援したくなるカリスマ性あふれたパフォーマーでした。

厚木中央公園で計154チームの若きダンサー達が大集結

厚木中央公園では、若者たちがダンスで優勝を競い合う「アツギダンスレジェンド」が開催されました。魂こもった振り付けに多くの観客が大注目!
常に会場座席が満員で立ち見客でいっぱいでした。2日間にわたる開催で、合計154ものチームが成果を発揮しました。

公園内の「市民出店村」では、屋台がぎっしり。リンゴ飴や焼きそばなど夏祭りおなみの屋台はもちろん、アユの塩焼きやシロコロなど厚木の名産品の屋台も出店していました。

お子様と冷凍トラックの中に入る「ひえひえ宝探し」。1回300円。暑い夏だからこそ入りたくなりますね。

全ての人が空を見上げた花火大会

《出典》あつぎ鮎まつりのチラシ

時刻は19時。目玉イベントとも言える大花火大会がいよいよ開催!会場は無料観覧席が三川合流地点・金田第2青少年広場・ 旭町スポーツ広場。有料観覧席は海老名会場のあゆみ橋上流です。

約70分にわたり約1万発の花火が夜空で咲き誇り、会場は湧き立つ歓声に包まれました。

今回撮った写真はあくまで大花火大会のごく一部に過ぎません。大きく乱れ打ちされたしだれ花火の本当の美しさを、ぜひ自身の目で脳裏に焼きつけてください!

2日目開始!親子で熱中するアユのつかみ取り

2日目は朝早くからの幕開けでした。

相模川の三川合流地点で子どもたちが素手で捕まえる「子ども鮎つかみ取り」。安全性を考慮して、年長〜小学校3年生と小学校4〜6年生に分けた2部制でおこなわれました。
参加費はなんと無料!捕れたアユは持ち帰りできます。大変好評なイベントのためか第1部第2部ともに要予約で、定員300名の抽選制となっています。

写真提供:(一社)厚木市観光協会

素早い動きのアユを素手で捕まえるのは至難の技。それでも意地で追いかける子どもたちのイキイキした姿が印象的でした。親御さんもお子さんが捕まえられるよう指示したり、お子さんと川に入って手伝ったりと大奮闘。

1時間の制限時間で子どもたちが捕まえられたアユは2~4匹程度。捕まえられなかった場合は終了後に本部から1匹持ち帰りできるので、お子さんの悲しむ姿を見る心配はありません。

あつぎDREAMフェスタで厚木公園が遊園地に!

2日目限定で、10時から厚木公園(はとぽっぽ公園)にて開催された「あつぎDREAMフェスタ」。お子さん連れの方にぜひ訪れてほしいイベントでした。

まっさきに目を引くのは、ふわふわドームとミニ新幹線。普段の公園にない特設遊具に子どもたちは大興奮でした。

アンパンマンショーが開始される前から観客席は満員御礼。
他の日程ではプリキュアショーやシャボン玉ショー、バルーンショーがあり、どれもお子さんに大人気でした。

金魚すくいやヨーヨー釣りなど、出店は遊び屋台が多め。ヨーヨーの色彩や射的の音が、夏祭りの雰囲気を底上げしてくれます。

厚木伝統の神輿・太鼓・盆踊りで長い鮎まつりもフィナーレへ

時刻は14時。厚木なかちょう大通りでは、爆発的なかけ声とともに厚木神社の神輿ショーが始まりました。元気いっぱいの男臭さが漂う中で、担ぎ上げられた神輿が凛とした輝きを放っていました。

神輿に魅入られていると、「ドンッ!」と愛川清流太鼓の音が響き渡りました。間近で聞くと全身から振動を感じられる凄まじい音色。威厳にあふれた勇気を与えられるすばらしい演奏でした。

時刻は16時。鮎まつりの最後を飾るのは「厚木民謡総おどり」。
これをもって2日に及ぶ鮎まつりは終了しました。屋台が次々と撤去され、車が再び走り始める光景に哀愁が漂います。

繁華街一帯を舞台に、数え切れないほどの人と企業の力を一丸にした「市制70周年記念第79回あつぎ鮎まつり」は圧巻の一言。おそらく厚木の1年で最も盛り上がったイベントかもしれません。

来年度の開催はなんと秋!猛暑を避けられることで、今までと異なる雰囲気が期待できるでしょう。来年が待ち遠しいですね。

市制70周年記念第79回あつぎ鮎まつり
住所:神奈川県厚木市泉町1-1(本厚木駅)周辺
アクセス:小田急線「本厚木駅」周辺
開催日時:8月2日(土)14:30-20:10
8月3日(日)9:30-16:45
駐車場:あり

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。