古くから地域を見守る「厚木神社」で新年のお参りを|本厚木

皆さんは厚木神社をご存じですか?
厚木神社は、駅周辺のビル群を抜けた比較的静かな場所にあります。本厚木駅の北口を出て、相模川の方向に10分ほど歩いたところです。
本厚木駅近くを散策していた時にふと気になり、参拝することにしました。

平日昼間は落ち着いた雰囲気

さっそく境内に入ることにしました。境内の中は静かで、とても厳かな雰囲気があります。
平日ということもあって参拝される方は少なめ。鳥居の前で会釈をして境内に入ると、なんだか背筋が伸びる気がします。
鳥居をくぐって少し歩くと、左側に手水舎(ちょうずしゃ・ちょうずや)があります。

柄杓(ひしゃく)が置かれている、昔ながらのスタイルです。参拝の作法をお子さんに教えるのにも良さそうですね。

厚木神社の詳細については、神社手前にある由緒に記載されていました。
由緒によると厚木神社の歴史はかなり古く、平安時代より疫病除けの神として「牛頭天王」が祀られていたそうです。
鎌倉時代には弓の名手として有名な那須与一も眼病平癒を祈願したという伝説もあるそうで、古くから「厚木のお天王様」と呼ばれています。
お正月やお祭りは多くの方が訪れ、村の総鎮守として昔から近隣の方に親しまれているそうですよ。

境内には「あつぎお天王様の地」の碑もありました。
なお新型コロナウイルスの影響もあり、御朱印は印字されたものを提供しているそうです。

歴史を感じる石碑

境内を歩いていると、「大震災倒壊記」という石碑を見つけました。
調べてみると、大正12年の関東大震災で厚木神社は全焼し、周囲の集落も1000戸あまりが全半壊してしまったそうです。
関東大震災の話は祖母から聞いたことがありますが、厚木にも大きな被害をもたらしたのですね。
こちらの石碑は、文政11年(西暦1829年)に建立され、もともとは長い間実際に使われていた鳥居なのだそう。
2016年に震災の恐ろしさを伝えるために、埋もれて折れていた鳥居の柱部分を震災遺構として正面入口に再建したそうですよ。
左側の石柱は明治6年に作られたもので、厚木神社がほかの神社を合祀し、神社として列格したときの記念碑だそうです。

厄年に当てはまる?

本殿の横には厄年一覧がありました。みなさんは当てはまりますでしょうか?
厄年とは、災いが起こりやすい年齢のこと。本厄を中心に前厄・後厄の計3年間が厄年に当てはまります。
厄年は男女で異なり、生涯に3回おとずれます。女性は3回の厄年のうち2回が30代に訪れ、32〜34歳、36〜38歳が厄年。厄年でない年の方が少ないんです。

ちなみに本厄の年齢は、普段使う「生まれ年」ではなく「数え年」で見る必要があります。そのため、令和6年が厄年に当てはまる人は以下のとおりです。

  • 男性:平成11~13年(24~26歳)・昭和57~59年(41~43歳)・昭和38~40年(40~62歳)
  • 女性:平成17~19年(18~20歳)・平成3~5年(32~34歳)・昭和62~平成元年(36~38歳)

どこに当てはまるかはご想像にお任せしますが、実は私はこの厄年に当てはまっていました!しかし数え年だと思った以上に年を取っていることになり、年齢面でもショックを受けました(笑)。
厚木神社はお祓いもできるので、厄払いのお祓いを受けるのもおすすめです。
神職さんがいつもいるわけではありませんが、電話予約をすれば祈祷を受けられます。厄年のお祓い以外に、お宮参り、七五三、合格祈願、地鎮祭などもOK。地域の方が穏やかで平和に暮らせるよう、力を貸してくれます。

水神さまをまつる水神宮もあり

境内には「水神宮」というちいさなほこらもありました。水神宮とは、水神様を祀る神社のこと。
厚木神社のすぐそばを流れる相模川は、水量が多く鮎も取れる豊かな川です。

川を挟んだ海老名にある有鹿神社も水にゆかりのある神社です。神社は水の恵みに感謝するとともに、水神を祀り、水害から人々を守る働きがあるのかもしれませんね。
みなさんも厚木の歴史を感じられる厚木神社にぜひ足を運んでみてください。

厚木神社
住所:神奈川県厚木市厚木町3-8
アクセス:小田急線「本厚木駅」より徒歩約10分
電話番号:046-223-7799

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。