海老名市の歴史を感じ、自然を楽しむ場所「浜田歴史公園」

︎春の陽気がとても気持ちの良い季節になってきました。
今回は神奈川県海老名市浜田町にある魅力的な場所、浜田歴史公園をご紹介します。

海老名駅からは徒歩15〜20分ほどの住宅地にあり、近隣住民の閑静な憩いの場としての公園です。

目の前にはバス停もあり、海老名駅からのアクセスも良好です。

一般的な公園のような遊具などはなく、一見地味なようにも見受けられますが、ここは歴史と自然が融合した素晴らしい場所なんですよ。

海老名の歴史を感じられる場所

浜田歴史公園は、別名「県指定史跡 上浜田中世建築遺構群」と呼ばれています。
敷地内には建物の柱や、井戸、柵列の跡が残っており、出土品から鎌倉時代から室町時代(13世紀半ば~15世紀半ば)のものだとわかっているそうです。

もし鎌倉時代からあるとすれば、700~800年近く前に存在していたことになります。
すでに周りは現代の時代の建物に変わっていますが、当時今とは違う景色の中で人々が暮らしていたことに思いを馳せ、数百年の時を超えて命が続いていることを考えると、今こうして生かされているこの時間を大切にしたくなります。

地面のドット柄は建物の柱の跡です。
発掘したころの写真と並べてみるとわかりやすいですね。

こちらは人々の暮らしには欠かせない井戸の跡。

そして柵列の跡もあります。
敷地を仕切るのに、柵を使っていたのはこの時代も同じですね。

建物は発掘調査にてこのような配置だったことがわかっています。

四季折々の自然を楽しめる場所

浜田歴史公園は自然にも恵まれた場所です。
こじんまりとした公園ですが、敷地内は緑豊かで、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。
春には桜、初夏にはツツジ、秋には紅葉、そして冬には枯葉のじゅうたんが広がります。

また、こちらの桜の木は代表的なソメイヨシノなどの薄いピンクの桜ではなく、少し濃いめのピンク色をした八重咲の桜の木です。
入口付近にシンボルツリーのように生えており、アシンメトリーに伸ばした枝の姿はとても趣があります。

4月下旬ごろには満開をむかえる少し遅めの桜です。
膨らみ始めたつぼみは、まるでバラの花のようにたくさんの花びらが重なって少し濃いめのピンク色が特徴的。

訪れた時は、ところどころ、つぼみが花開いていました。

子どもの遊び場としてもおすすめ

地面はやわらかくて芝生や土の部分も多いので、小さな子どもの遊び場としてもおすすめです。遊具はありませんが、何もないからこそ子どもたちは自分たちで遊びを考えたり、元気に走り回ったりしています。

平坦な部分だけでなく、坂になっている部分もあるので、起伏のある場所を駆け回るだけでも自然と体力がつきます。

特に冬には、どんぐりや松ぼっくりもたくさん落ちているので、子どもたちは夢中で集めます。

広すぎないので保護者の目も行き届きやすいところもおすすめです。
混んでいることもほとんどないため、人が少ない時には、自転車の練習に励む子どもたちも見かけます。

シェアサイクリングのステーション

浜田歴史公園には、ハローサイクリングというシェアサイクリングのステーションがあります。

アプリでアカウントを作成すれば、ステーション間を自由に自転車で移動が可能です。
提携ステーションなら乗る場所も返却する場所も自由。歴史や自然を存分に堪能したあとは、シェアサイクルを活用して市内を自由に移動するなんてのも魅力的ですよね。

浜田歴史公園は、自然がたっぷりで海老名市の歴史を感じることができる貴重な場所です 。
歴史と自然が融合した公園で、心豊かな時間を過ごしてみませんか?
ぜひ足を運んでみてくださいね。

浜田歴史公園
住所:神奈川県海老名市浜田町5-13
交通:小田急線相鉄線「海老名駅」徒歩約15分
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。