2026年1月10日と11日までの2日間開催された「ICHIGOMARCHE New Year Festival」。
冬の澄んだ空気の中、会場には各地から集まった手仕事の品々と、作り手たちの熱気があふれていました。

小田急線・相鉄線・JR相模線が乗り入れる海老名駅。
東口改札を出て直結の商業施設「ビナガーデンズパーチ」が会場です。駅直結なので寒い日でも安心。
私が訪れたのは1月11日。小さな発見や驚きが詰まった一日となりました。
旅する気分を味わう、地方のこだわり逸品
会場に入ってまず目を引いたのは、長野県から届いた「葉とらずりんごジュース」です。
太陽の光をたっぷり浴び、葉を摘まずに育てることで甘みを凝縮させたりんごの香りは、冬の寒さを一瞬忘れさせてくれます。

試飲もさせてもらいました。酸味のしっかりしたもの、甘みたっぷりのもの、すっきりとしたものなど、四種類それぞれに個性があり、味わいの違いを比べるのも楽しい体験です。
中でも“幻のりんご”とも呼ばれる「あいかの香り」は、甘味と酸味のバランスが絶妙で、ひと口含むだけで深い余韻が広がります。
リンゴの個性や作り手のこだわりを感じながら、冬の一日を味覚でも楽しめました。産地や育て方を知りながら味わう一杯は、旅先で出会った特産品のような楽しさがありました。
岡山デニム「TABI×DENIM」のこだわり
岡山県のデニムブランド「TABI×DENIM」のブースには、デニム特有の丈夫さと、こだわりが詰まったシンプルなバッグが並んでいました。

中でも印象的だったのが、児島デニムを使用したTOPPI(トッピ)シリーズや、春を意識したインド刺繍リボンをあしらった幅広いデザインのトートバッグです。
さらに注目したいのが、環境に配慮した素材として紹介されていたバナナデニム。
これは、世界で年間約10億トンも廃棄されているといわれるバナナの茎の繊維を再利用し、天然繊維としてデニムに混紡したサステナブルな生地です。

一般的なデニムとは異なり、ところどころに白っぽい筋が現れるのが特徴で、その表情が一点もののような味わいを生んでいました。
縫製の丁寧さや生地感を確かめながら、何度も手に取って悩む来場者の姿も見られました。素材の背景を知ることで、日常使いのアイテムにも自然と愛着が湧いてきます。
小さなポーチに込めた、職人の誇り
会場をいくつか回る中で、わが子は気になるブースを行ったり来たりしながら、じっくりと品物を選んでいました。
最終的に子どもの目を引いていたのは、落ち着いた色合いで大人になっても使えそうな、シックなデザインのポーチです。

深みのある色に添えられた繊細なお花のレースが上品で、子どもながらに「長く使えるもの」を選んだことが伝わってきます。
手に取ってみると、ミシン目はまっすぐ整い、角の処理まで丁寧。ひと針ひと針に、作り手の「大切に使ってほしい」という想いが感じられる仕上がりでした。
「かわいい」の最前線!羊毛フェルトとモールドール
さらに進むと、羊毛フェルト作家「tuki」さんの作品が並んでいました。

柴犬やパンダ、犬や猫がつぶらな瞳で見つめるブローチや置物は、あまりの愛らしさに多くの人が足を止めて見入っています。
ひとつひとつの表情や毛並みの質感に、作り手の丁寧な手仕事を感じました。

Instagramでも話題のモールドール(@yua.hobby_handmade)のブースでは、パステルカラーの華やかな空間に、さまざまな「めんだこ」たちが並び、若い世代を中心に多くの来場者が足を止めていました。


手仕事の伝統と、今の「かわいい」感性が共存する展示は、会場の中でもひときわ目を引く存在でした。
強風を凌ぐ、新春ならではの温かなおもてなし
この日はあいにくの強風。出展者のみなさんは、大切な商品が飛ばされないよう押さえながらも笑顔で接客。地域を盛り上げるプロの熱意を感じました。

イベント会場内では、500円以上の買い物でつきたてのお餅やお汁粉が楽しめ、午後1時からは温かい甘酒も振る舞われました。
湯気とともに漂う甘い香りが、冷え切った体と心をじんわり温めます。こうしたおもてなしが、地域のみなさんと新年を祝う温かな時間を作っていました。

お汁粉を求めて会場には自然と長い列ができており、多くの人の期待を集めていました。
手仕事から始まる、新しい一年
マルシェで出会ったポーチやフェルトドールは、単なる商品ではなく、作り手の想いや技術が詰まった手仕事の結晶でした。
素材の背景を知り、丁寧につくられたものに触れることで、暮らしの中に新しい視点や楽しみが生まれる。新年の始まりに、そんな気づきを与えてくれる時間となりました。

海老名の街で出会った作り手たちの情熱と手仕事の魅力を身近に感じながら、日々の暮らしを少しずつ豊かにしていきたいものです。
海老名で毎月開催されている一期一会の出会いの場「ICHIGOMARCHE」。開催日程、詳細はHPまたはInstagramで確認してみてくださいね。
ICHIGOMARCHE NEW YEAR FESTIVAL
住所:神奈川県海老名市めぐみ町3 ビナガーデンズパーチ 前3階テラス(海老名駅直結)
アクセス:JR相模線、相鉄本線、小田急線「海老名駅」直結
開催日:2026年1月10日(土)11日(日)
開催時間:10:00-16:00



















