みなさんは図書館に行く習慣はありますか?
海老名駅西口のデッキから「ロマンスカーミュージアム」横の階段を降りると、広くゆったりとした遊歩道が続きます。
その道をまっすぐ進むと見えてくるのが、「海老名市立中央図書館」です。
今回は、2025年10月でリニューアルオープンから10周年を迎えた海老名市立中央図書館をご紹介します。
プラネタリウムが図書館に生まれ変わった日

街の中心に立つ海老名市立中央図書館は、四角いフレームが並ぶモダンな外観が特徴。
青空の下でその姿はすっきりと美しく、かつてプラネタリウムとして使われていたドーム型の天井が印象的です。
海老名市立中央図書館がリニューアルオープンしたのは、2015年10月1日。
築30年の建物を外観はそのままに大規模改修し、かつてプラネタリウムとして親しまれていた空間が、新しい図書館として生まれ変わりました。
その象徴が、ドーム型の天井を活かした円形吹き抜け。
星空を映していた天井はそのままに、今では側面の大きな窓から自然光が差し込む読書スペースとなり、訪れる人々を迎えています。

館内に足を踏み入れると、円形の吹き抜けの空間が広がります。

開放的な空間の上部まで敷き詰められた大量の本は、まさに圧巻。蔵書数は約37万冊。
現在は、本を借りるだけでなく、ゆっくりとした時間を過ごせる場所として市民から親しまれています。併設のカフェでは、コーヒーを片手に読書を楽しめるんです。
「本とともに過ごす時間」が、この街の日常に溶け込んで10年。 図書館は今も、本と人、そして地域をつなぐ場所として息づいています。
中央図書館の開館時間は9時から21時。日本国内居住であればだれでも利用登録が可能です。
利用登録方法や貸出に関する詳細は、公式HPを確認してみてくださいね。
運命の一冊と出会える「本のおみくじ」

10周年記念企画として登場した「ほんのおみくじ」
1階入り口カウンター付近にて引くことができ、本にまつわる開運のアドバイスとともに、図書館職員の方が選んだ一冊をおすすめしてくれます。
ちなみに私がひいたおみくじには、「海辺のカフカ」がお薦めとして書かれていました。
普段なら手に取らなかったかもしれない本との思いがけない出会いを楽しめますね。

また現在は、リニューアル10周年記念ということで、今だけの特別なしおりも配布されています。※なくなり次第配布終了。
お子さん連れなら、4階のキッズおみくじもおすすめ。 親子でそれぞれ運命の一冊を探してみてはいかがでしょうか。
12月まで実施されているので、訪れた際はぜひ体験してみてください。
親子で楽しむ!海老名市立中央図書館の人気イベント
海老名市立中央図書館では、親子で楽しめるイベントも充実しているんです。
親子で参加できる人気プログラムの中から、特に印象に残ったプログラムをご紹介します。

「図書館プラネタリウム」 ※事前予約制(年3回ほど開催)
春・夏・秋・冬と季節ごとの星座を紹介する約20分間のプログラムです。
春のしし座、夏のさそり座、冬のオリオン座など、季節の星座とともに星空の物語を楽しめます。親子で星の世界に触れながら、心静かな時間を過ごせる内容です。

「キッズ・ミート・ブック」 ※予約不要(毎週土曜日)
図書館職員の方が選んだおすすめのおはなしを読み聞かせし、手遊びなどを親子と一緒に楽しむおはなし会です。
大型絵本や紙芝居や読み聞かせの時間になると、子どもたちは絵を食い入るように見つめます。
参加するとスタンプがもらえ、20個集めると4階に置いてある汽車「えびっぽ」のシールがプレゼントされます。さらに、スタンプカードを5枚集めると缶バッジがもらえるなど、子どもたちが通いたくなる仕掛けがいくつも用意されています。

「えいごの時間」 ※事前予約制(第1・第3火曜日)
少人数で英語のゲームやクイズなど、読み聞かせを楽しむ小学生を対象としたプログラムです。
子どもたちは自然に英語に親しみながら笑顔で過ごします。英語が初めてのお子さんでも安心してゲームや読み聞かせを楽しめます。
親子で楽しめるこれらのプログラムは、図書館ならではの特別な時間を提供し、子どもたちの好奇心や想像力を育む貴重な体験となっています。
この他にも、月ごとにさまざまなイベントが開催されています。親子向け以外にも大人が楽しめるイベントもありますよ!
毎月のイベントスケジュールは、HPまたはInstagramをチェックしてみてくださいね。
開館前から並ぶ人々。人気の学習スペース

館内には、Wi-Fi完備の学習席が整備されており、資格取得や試験勉強に励む学生や社会人の姿が多く見られます。
3階学習席の利用はカウンターでの受付が必要です。受付後は指定の席にて利用することが
できます。
集中できる環境として多くの人に支持されており、週末には雨の日でも開館前から並ぶ人の姿が見られるほどです。その人気ぶりが伺えます。

幼い頃に親と一緒にイベントに参加していた子どもが、成長して受験や資格の勉強に通うようになる。10年という時間が紡ぐ、世代を超えたストーリーもこの図書館では珍しくありません。

子育て中の親にとっては、子どもに多様な体験をさせられる学びの場。学生にとっては、目標に向かって集中できる環境。高齢者にとっては、新しい知識や趣味を深められる場所。
家ではなく、職場や学校でもない”第三の居場所”として、この図書館は地域の暮らしに静かに寄り添い続けています。
これからの10年へ

10周年を迎えた海老名市立中央図書館。 これからも地域とともに歩みながら、子どもから大人までが心地よく過ごせる空間づくりや、学び・交流の機会をさらに広げていくことでしょう。

新しい一冊と出会える場所、学びの場、親子の場となっている海老名市立中央図書館。
本を開く静かな時間の中で、あなたの“好き”がひとつ増えるかもしれません。ぜひ足を運んでみてくださいね。
海老名市立中央図書館
住所:海老名市めぐみ町7番1号
アクセス:JR相模線、相鉄本線、小田急線「海老名駅」から徒歩約7分
TEL:046-231-5152
営業時間:9:00-21:00
定休日:なし(365日年中無休)
駐車場:あり(文化会館、総合福祉会館との共用駐車場 365台 ※最初の1時間無料、以降1時間ごとに200円)市民割引あり
















